この記事の内容は2003年以前に作成しました。
C図:洗濯機の位置・真下排水施工例
ご自宅の洗濯機設置スペースをご確認ください。
多くの場合C図「は」又は「い」のあたりに排水口があると思います。
この場合、寸法が合えば問題なく設置可能です。
「へ」は洗濯機と水栓が接触して洗濯機本体を前に出す場合、真下排水になる可能性があります。
また「と」付近に排水口がある場合は、真下排水となりますので次の項を参考にしてください。
洗濯機の真下に排水口が来てしまう場合は、別売り部品の真下排水ホース(1500円程度)を利用して、その上に洗濯機を設置します(上図)。
その他に、洗濯機の下にブロックやレンガ等を敷いて嵩上げする方法もあります(上図右下)。
この場合は位置が高くなり、使いづらくなる可能性がありますのでご注意ください。
専用の真下排水ホースを使用せずに真下排水を行った場合、洗濯槽に水が入った時に重みで槽が下がり、排水ホースを傷つけて洪水になってしまうことがあります。
※トラップがある場合や、サイフォン式の排水口には使用できません。
A図:蛇口の種類
図を参考にご自宅の水栓をご確認ください。
図2・3以外は別途給水継ぎ手が必要になります。
図4~6の水栓は取り付けは可能ですが、肉薄なため傷つきやすく、水栓から水漏れする可能性があるため、洗濯機メーカーは非推奨または取り付けできない水栓に分類しています。
図3のような蛇口に取り替えられることをお薦めします。
B図:給水継ぎ手(アタッチメント)・給水ホースの取付方法
A図-図2・3以外の水栓を使用する場合には、給水継ぎ手を水栓に取り付ける必要があります。
給水継ぎ手は、新品の洗濯機を購入された場合、本体に付属しています。
B図を参考にして取り付けてみてください。
→給水継ぎ手のネジ4本を均等に手で締め付け、ドライバーで軽く増し締めします。(図3)
(強く締めすぎると肉薄な水栓では水栓に穴が開いてしまうことがあります)
→次にプラスチックの部品を回し、パッキンが水栓に密着するよう押し上げます。(図4)
→給水ホースは引っ張っても外れないよう確実に取り付けてください。
ホースの洗濯機側も、パッキンが外れていないことを確認し時計回りに締め付けてください。
締めすぎると機器の破損、水漏れの原因となります。
締め付けたときに「ギュッギュ」と音が鳴る場合は水漏れする可能性がありますので、水や油などをつけて締め直してください。
排水ホースは、洗濯機側・排水口側にホースを差し込むだけです。
洗濯機側に後からホースを取り付けるものは金属製のバンドを忘れずにとめて下さい。
また、排水口側もC図右下の図のようなL字型の部品が付いている物は、金属製やプラスチック製ののバンドを取り付ける必要があります。
無い場合はホームセンターなどで購入して、確実に取り付けてください。
お使いのコンセントにアース端子がある場合は、洗濯機から出たアース線をアース端子に確実に取り付けてください。
アース端子が無い場合は別途アース工事をし、確実にアースをとって下さい。
稀に水道管やガス管に巻きつけている方がいらっしゃいますが、途中が塩ビ管になっていると効果がありません。ガス管などは、爆発などの恐れがありますので、絶対に避けてください。
チェック項目 | 症状 | 対処法 |
---|---|---|
給水チェック・水栓 | 水栓からの水漏れ | 水漏れ発生部位のナットを増し締め、或いはパッキンを交換してください。水栓に穴が開いている場合は蛇口の交換が必要です。 |
給水チェック・給水継ぎ手 | 給水継ぎ手からの水漏れ | 給水継ぎ手本体を増し締め、パッキンが水栓に密着しているか確認してください。 |
給水チェック・給水ホース | 給水ホースからの水漏れ | 水栓側からの水漏れはワンタッチで取り付けられる水栓などでホース接続部の長さが短いと水漏れをすることがあります。水栓又はホースを交換してください。洗濯機側からの水漏れは、接続部を締めなおしてください。その際、一度水栓のコックを締め洗濯機のスタートボタンを押して、ホース内の水圧を下げてから作業してください。 |
排水チェック・排水ホース | 排水ホースからの水漏れ 排水エラー |
排水ホースが洗濯機のホース出口から15cm以上高くなると、排水エラーになる場合があります。ホースの破れ、勾配などを確認してください。 |
排水チェック・排水口 | 排水口からの水漏れ | 排水口がサイフォン式やトラップのある物ですと真下排水ホースなどの取付は出来ません。またホース接続部、排水口の詰まりなどを確認してください。 |
本体の水平 | 手で触れると本体がガタつく 脱水エラーなど |
洗濯機本体に高さ調節脚が付いている物は回して調整できます。それでもうまくいかない場合はゴムの板を敷くなどの対策を施してください。洗濯機によっては水平器付きのものもありますので、空気の泡が中央に来るように調節して下さい。 |